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月別アーカイブ: 2026年1月

第30回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
ヤマシタ建装、更新担当の中西です。

 

家の完成度は“細部”で決まる。 雨樋・破風・軒天・シャッターBOX・霧除け・水切り・笠木・雨戸…“付帯”は素材がバラバラ。可塑剤・電食・端部膜厚など外壁とは違う落とし穴があります。ここを押さえるだけで“プロ感”が一段上がる。✨

 

1. 部位×素材の全体像
雨樋(塩ビ):可塑剤移行でベタつき/汚染→ノンブリードプライマー必須。
破風/鼻隠し(木・窯業・金属):端部割れ/吸い込み→木口止水と端部厚付。
軒天(ケイカル/ベニヤ):透湿×防カビ。換気口の目詰まり清掃。
シャッターBOX(金属):薄板で熱変形しやすい→過厚/過溶剤NG。
水切り/笠木(金属):重なり・小口・ビス頭が錆の起点。
雨戸/戸袋(鋼板):**手触り(肌)**が仕上がりの印象を左右。

 

2. 色と艶の設計
付帯=主色の“フレーム”。屋根/サッシとトーンを合わせ輪郭を締める。
艶:3〜7分艶で外壁に調和。金属は艶ありで清掃性UP。
雨樋はサッシ色に寄せると一体感◎。

 

3. 施工フロー(代表例)
洗浄→脱脂(中性洗剤/シンナー。近隣配慮で蒸発時間を厳守)
素地調整(#240前後で足付け、バリ除去)
先行タッチアップ(ビス頭/小口/角=ストライプ塗り)
下塗:素材別プライマー(塩ビ=ノンブリード、金属=エポキシ/メッキ対応)
中/上塗:レベリングと膜厚を両立。希釈過多は艶ムラの元。

 

4. 端部・小口・ビス頭の“3点セット”
角は面取りして膜厚を稼ぐ。
小口は吸水/錆の入口→厚付け+先行シールで止水。
ビス頭は先行タッチアップ→最終も追い塗りして防錆を強化。

 

5. よくある不具合と回避 ⚠️
雨樋ベタつき:可塑剤移行→ノンブリード下塗/水性上塗で抑制。
シャッターBOXの“肌荒れ”:高温時の溶剤負荷→気温/日射を避ける。薄膜多層。
水切りの剥離:脱脂不足/露点ミス→再研磨→脱脂→メッキ対応プライマー。
軒天の黄ばみ:喫煙/油煙/藻→防カビ・高隠ぺいで更新。換気も点検。

 

6. ディテールの美学 ✨
見切り線はマスキングでビシッと。5m離れて一直線に見えること。
雨樋ハンガーの裏面/側面、シャッターBOX下面など**“見えそうで見える”**ところを外さない。
ドア・ポスト・照明の残塗料付着ゼロ。養生の丁寧さが仕上げを決める。

 

7. 清掃・維持
年1回の水洗い(ホース+スポンジ)。高圧近接NG。
金属付帯は端部点検とタッチアップで寿命延長。

 

 

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第29回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
ヤマシタ建装、更新担当の中西です。

 

“好きな色”と“家に合う色”は別物。 外装色は、光・面積・素材・周辺景観という4つのレンズを通して見え方が変わります。満足度の高い色決めは、感性×理性のハイブリッド。ここでは心理と数値、実物確認のコツまで“後悔ゼロ”のプロセスを公開。

 

1. 色の基礎:明度・彩度・色相・トーン
明度(明るさ):外壁は中明度が安定。明るすぎる白は汚れ・雨筋が目立ち、暗すぎる黒は熱吸収と退色の管理が難しい。
彩度(鮮やかさ):低彩度が景観に馴染みやすく、経年劣化も目立ちにくい。
色相:暖色は前進・寒色は後退して見える。ボリューム感の調整に活用。
トーン:同一トーンでまとめると統一感、トーンミックスで動き。外装はトーンのズレすぎに注意。

 

2. “外で大きく”の原則(面積効果)
面積が大きいほど明るく見える→ワントーン落とすのが定石。
屋外光(太陽直射/反射/曇天)でA4〜A3大判サンプルを確認。室内蛍光灯下の判断はNG。

 

3. 周辺景観と固定要素の読み取り 
固定要素=屋根色・サッシ色・門塀・道路/緑。ここに外壁を合わせるのが鉄則。
近隣との調和:同じ通りで3色ルール(主色/付帯/アクセント)を守り、派手色は面積を絞る。

 

4. 3色ルールの実装
主色(70%):外壁の大面積。中明度×低彩度が基本。
副色(25%):付帯(破風・雨樋・水切り)。主色の濃淡かサッシ色寄せ。
アクセント(5%):玄関/ワンポイント。木調・濃色で締める。やりすぎ注意。

 

5. 雨筋・汚れ・退色への“現実解” ⏳
白:雨筋が目立つ。薄グレー/グレージュへ寄せる。
黒:熱で艶引けやチョーキングが強調。高反射黒+低汚染で運用。
ビビッド:退色が早い。外装は無機顔料系や濃淡の面積制御で。

 

6. サンプルの見方と順番
主色を2〜3候補に絞る(中明度低彩度)。
屋根・サッシに副色を合わせる。
アクセントは玄関/ポーチで面積を限定して検討。
同アングル・同時間帯で既存外壁に当てて撮影し、家族LINEで合議。

 

7. シーン別・定番配色レシピ
ナチュラル×緑多め:主=グレージュ(L*60前後)/副=トープ/アクセント=木調。
モダン×黒サッシ:主=明るめグレー/副=チャコール/アクセント=黒(5%以内)。
南向き日射強:主=淡彩ベージュ(低汚染)/副=白すぎない白/アクセント=濃茶。
沿岸:主=明度高めグレー(塩だまり目立ちにくい)/副=ミディアムグレー。

 

8. 凸凹・素材感・艶の関係
凹凸が強い→艶ありは映り込みで面の粗が目立つ。3〜7分艶で上品に。
フラット面→艶ありで新築感・低汚染。補修跡がある場合は半艶でなじませる。

 

9. 2トーンとライン設計 ✂️
縦割りはスリムに、横割りは安定感。雨切り・幕板・コーナー材など**既存の“線”**を活かす。
帯の色は濃色にして上の明色を支えると、雨筋が目立ちにくい。

 

10. 合意形成の小技
A/B比較写真を同条件で。家族間の主観差を視覚で吸収。
“NG要素”を先に共有(例:真っ白はNG、真っ黒はNG)。範囲を狭めて迷いを減らす。

 

11. よくある後悔と回避 ‍
“白すぎ/黒すぎ”:汚れ・熱で後悔→中間トーンへ。
“室内で決めた”:屋外での眩しさ/くすみが想定外→屋外確認必須。
“アクセントが主役化”:面積過多→5%以内を死守。

 

 

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稲沢市 F様邸

稲沢市 F様邸

バルコニー床の防水前の下地処理を行っております。

 

第28回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
ヤマシタ建装、更新担当の中西です。

 

“三回塗り=正義”ではない。 正義は役割と膜厚と層間密着。ただし実務上は下塗→中塗→上塗の三層が最も安定して品質を出しやすい。今回は理論塗布量→必要缶数→WFT/DFT→インターバルまで、数値で語る塗装を解説します。

 

1. それぞれの“役割”を理解する
下塗:密着/吸い込み止め/防錆。土台を作る層。
中塗:膜厚の大半を担い、色の隠ぺいを進める。
上塗:耐候・艶・低汚染の最表層。雨・紫外線と戦う盾。

 

2. 理論塗布量と必要缶数の出し方
理論塗布量(㎡/L)×面積(㎡)=必要量(L)。
ロス(重なり・器具)を**10〜15%**上乗せし、缶数不足=膜厚不足の危険を避ける。
空缶管理で“出た量”を裏取りするのがプロの習慣。

 

3. WFT/DFT(膜厚)の管理
WFTコームゲージで湿膜厚を測定→体積固形分から**乾燥膜厚(DFT)**を推定。
角・端部・小口は薄くなりやすい→ストライプ塗り(先行タッチアップ)で補う。

 

4. インターバル(層間乾燥)⏱️
短すぎると溶剤残り/白化/しわ、長すぎると層間密着低下。
季節・温湿度で変動。仕様書の範囲で運用し、雨予報から逆算して工程を切る。

 

5. 2回設計は“条件付きで可” ✅/⚠️
高性能下塗+高固形分上塗で目標DFTを満たす設計なら、2回でも理屈は通る。ただし色替え大/下地劣化大は3回が無難。
現場判断で「2.5回」(下塗厚付→上塗2回目軽め)など微調整もあり。

 

6. 実務Tips
色替え:中塗を近似色にして上塗の隠ぺいを助ける。
希釈:レベリングのために入れすぎるとDFT不足。指定範囲内で。
塗り継ぎ:日の当たり/乾燥差で段差・ムラ。幅を広く持って消す。

 

7. トラブル事例と処方箋
ピンホール:泡・揮発→薄付×複数回、消泡剤・攪拌見直し。
艶ムラ:吸い込み差・ロット混在→下塗厚/缶のロット管理。
しわ・割れ:重ね早すぎ/過厚→規定WFTとインターバル遵守。

 

8. 検査・記録
WFT/DFTのスポット測定値、空缶数、温湿度、風速を日報化。
端部ストライプの前後写真で膜厚担保を可視化。

 

9. まとめチェック
次回(第9回)は色選び。心理・景観・汚れ・退色を数値と体感の両輪で設計し、後悔ゼロの配色術を公開します。

 

 

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岡崎市 S様邸

岡崎市 S様邸

雨戸レールの修繕工事を行いました!

before

after

第27回塗装工事雑学講座

皆さんこんにちは!
ヤマシタ建装、更新担当の中西です。

 

“どれが最強?”ではなく“どこで最適?” 人(居住・近隣)・基材(素材)・環境(気象)・求める寿命の4条件で、水性/弱溶剤/2液反応型の使い分けは変わります。誤解を解き、リスクとリターンを整理します。

 

1. 3方式の骨格比較(ざっくり表)
水性:低臭・低VOC/乾燥は温湿度に敏感/金属は要プライマー厳守。
弱溶剤:密着・乾燥安定/臭気あり/居住中は換気&告知。
2液型(ウレタン・エポキシ):化学反応硬化で高耐久/**可使時間(ポットライフ)**管理が難所。

 

2. 生活と安全(EHS)
水性優位:室内・軒天・居住中施工。近隣保育園・病院・ペット配慮に強い。
溶剤時の配慮:時間帯・養生・臭気案内。火気厳禁・保管温度。

 

3. 密着と基材適合
金属:基本は弱溶剤系下塗(エポキシ防錆/メッキ対応)→上塗は水性でも可(製品適合が前提)。
モルタル/ALC:含水管理が命。水性下塗+水性/弱溶剤上塗いずれも可。
サイディング意匠:水性クリヤで早期保護。退色すると不可。

 

4. 気象と乾燥
水性:湿度85%↑や露点差<3℃で白化・艶引けリスク。風で表面乾燥→内部水分が抜けずピンホールのことも。
弱溶剤:低温でも乾燥が進みやすいが、強風→肌荒れに注意。
2液:温度で反応速度が変わる。低温遅延/高温短ポットライフ。

 

5. 2液の管理(ここが差)
計量精度:主剤:硬化剤=規定比を厳守。目分量はNG。
混合→熟成:攪拌後、数分の熟成で気泡を抜き均一化。
ポットライフ:可使時間内に使い切る。超過は硬化不良・艶ムラの温床。

 

6. 実務の使い分け例
外壁(戸建て):水性ラジカル+低汚染が第一候補。付帯金属は弱溶剤ウレタンやフッ素で。
沿岸金属:下塗エポキシ→上塗フッ素/無機(弱溶剤/2液)。
屋根:下塗(浸透/エポ)→上塗(遮熱シリコン/フッ素、2液比率高め)。

 

7. よくある誤解を正す
“水性=弱い”→×。製品グレードと下地適合で性能が決まる。
“2液=全部最強”→×。管理が難しい。可使時間・温度・混合精度で品質が大きく揺れる。

 

8. トラブルと処方箋
白化(水性):湿潤・低温→施工中止/乾燥延長。
ベタつき(2液):混合比ミス/低温→剥離→再施工が原則。
剥離(弱溶剤):脱脂不良→素地まで戻す勇気。

 

9. 意思決定フロー
生活事情(臭気許容)
基材と環境(金属・沿岸)
求める寿命(更新周期)
気象(季節・湿度・温度)
施工作業性(ポットライフ・人員)

 

 

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豊田市 某工場

豊田市 某工場の材料搬入致しました。

日本ペイントの遮熱塗料になります。

稲沢市 F様邸

外壁の材料搬入しました!

日本ペイントのパーフェクトトップで施工致します。

豊田市 某工場

豊田市の某工場にて、高圧洗浄を行っております。

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

皆様には、健やかに新春を迎えられたことと、お慶び申し上げます。

旧年中はひとたかねらぬご厚情をいただきありがとうございました。

本年も変わらぬお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

 

皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

ヤマシタ建装   山下雄右